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東京魔人學園外法帖 題名は学園だけど時代劇だよ

 東京魔人學園外法帖は二〇〇二年にアスミックエースがプレイステーションで発売した作品です。
 一九九八年に発売された東京魔人學園剣風帖の続編ですが、製作者の今井秋芳氏は続編ではなく、新作と位置付けています。
 リメイクでは東京魔人學園外法帖血風録が二〇〇四年にマーベラスインタラクティブで発売されました。

 時代は幕末の江戸を舞台に主人公が二つの組織に所属し大活躍!!

 こう書くと主人公はスパイなのか? と疑うかもしれません。ですが本作はディスクが三枚あります。そのうちの二枚が陽と陰に分かれており、二つをクリアすると三枚目の邪に進めるのです。
 
 陽は江戸の町を守る徳川幕府の公儀隠密『龍閃組(りゅうせんぐみ)』
 陰は江戸の町を暗躍し、徳川幕府の転覆を狙う『鬼道衆(きどうしゅう)』
 主人公はとある事情で二つの組織に所属し、彼らの本質を知ることとなるのです。

 題名に学園とあるのに、学園物とは思えないって? それを言われるときついな。一応龍閃組は寺が本拠地で、寺子屋に近いです。鬼道衆は…、ごにょごにょ。

 戦闘はシュミレーションRPG風です。
 剣風帖にあったカットインは削られ、ドットキャラが細かく動きます。
 技は使い込むことで昇華するものがあります。方陣技は剣風帖より増えてますよ。
 戦闘に参加することで装備品に価値が上がり、お店で交換に使えるものがあるなどいろいろです。
 血風録は敵がAPをすべて消費して攻撃してきました。今までは攻撃はAPの有無に関係なく一回だけだったから。

 でもフリーバトルの霊場がやたらと止まるのが問題だ。一階ごとに選べるけど、五回連続だとバグる確率が高い。
 まめにセーブすることをお勧めする。
 ちなみに血風録ではさらにバグりやすくなった。

血風録では戦闘に新しい要素を加えました。
 一つ目は心眼システム。設定すると自動で仲間が戦いますが役に立たなかった。二周目の時にやるといいね。
 二つ目はカスタム方陣技。自由に方陣技が作れます。序盤で方陣技がない仲間がいるので便利です。
 最後は天候システム。天候によって属性の強弱が決まるのです。これは正直いらなかった。
 結局カスタム方陣技しか必要なかったな。

 新システムの式神は式神羅写を手に入れると作れます。
 装備品を投入することで様々な式神が作れるのです。
 特定の式神に特定の装備品を使うと、さらに強い式神が作れるよ。
 でも戦闘は基本的にやさしいから無理して使う必要がないね。

 式神のデザインは色違いに声違いがほとんどだが、血風録ではデザインが変更になった。
 私としてはドラクエ世代なので色違いは別に良かった気がする。
 色を変えるだけでも印象は違って見えたからね。

 ストーリーは陽だと龍閃組を中心に活動します。
 ただ登場人物は剣風帖の真神學園のグループで、彼らのご先祖様です。
 でも私個人で見ると剣風帖と大差ないですね。美里葵の先祖である美里藍が問題ありました。

 藍は隠れ切支丹で人が死ぬことを嫌います。
 相手が人を斬りつけた鬼(誇張ではなく本物の)でも、傷ついたから見逃そうと進言するのです。
 奉行所に突き出すという発想がないのですよ。
 まあ雄慶という高野山の僧侶がいますが、彼もあまり殺生に関わることを嫌いますね。
 
 たぶん製作者は藍が幕末という人の命が軽視される時代でも、人を救おうとする友愛の人を書きたかったのだろう。
 だが剣風帖につなげるためか、人の死を異様に嫌う性格になっている。
 これはキャラの過去が描かれていないためだ。剣風帖では醍醐の過去が明かされたのに、外法帖にはまったくない。
 一言でも命を重視する発言があれば、見方は変わっただろうに。

あと蓬莱寺京梧も問題がある。やたらと好戦的だし、人の話をまったく聞いてない。
 常に自分の都合だけで判断し、相手の気持ちを理解していません。
 それは京都守護職である松平容保でも同じだ。龍閃組が目を付けられたのは京梧のせいと言っても納得できる。
 そしてやたらと敵に持ち上げられる。たぶん子孫の京一が人気あったので、外法帖でも優遇しようとしたのだろう。

 せめて京梧がボコられたらよかったのに。神夷との戦いは、自分たちが勝った。
 なのに神夷はわざと負けてやったとほざく。なんだかハッタリ野郎に見えてます。
 休刊したガンガンWINGに連載されていた喜名朝飛先生の漫画だと、京梧は一度神夷にやられた。
 後日神夷に勝利し、技を伝承した形になっている。こちらの方が圧倒的に納得できた。

 ちなみに藍も漫画版だとそんなに気にならなかった。喜名先生もゲームに違和感を持ってたのかも。
 基本的に龍閃組と鬼道衆のレギュラーのみで構成されているので、すっきりしてます。
 まあ幕末にはない回し蹴りとかあるけど気にしないで。

 鬼道衆側は小説東京魔人學園双龍変の先祖がほとんどだ。
 さらに剣風帖に出ていた鬼道五人衆の元となる人間が出ている。
 鬼道衆の九角天童の先祖天戒は悪人だが悪に徹しきれない性質であり、私は好きだ。

 だからといって問題がないわけではない。
 鬼道衆は復讐にこだわるが、手段を選んでいる。
 さらに一般人にも不幸があれば外法で救おうとするがことごとく否定されるのだ。
 たぶんすべての人は復讐を望まないと言いたいのだろうが、とてもそうは思えない。
 
 鬼道衆に桔梗という女性がいる。妖艶な雰囲気だが情の熱い性格です。
 彼女は吉原の遊女に思い入れがあるのか、彼女たちが不幸な死に方をすると外法でよみがえらせるのだ。
 ところが彼女らは理不尽な死を迎えても、徳川を恨んでないと主張するのである。
 桔梗があまりにもかわいそうだった。


 そして事件の黒幕が安っぽく感じた。女を平気で斬るのが安っぽい。
 るろうに剣心に出ていた鵜藤刃衛のように念で藍たちの心の臓を止めてほしかった。
 女子供などに振るう刃などないわ!! こっちのほうがかっこいいと思うな。

 あと歴史上の登場人物に関しては言うことはない。
 松平容保は悪役にされているが、私は外法帖をプレイするまで知らなかった。
 もちろん徳川家茂や大久保一翁も知らなかった。勝海舟だけ知ってましたね。
 時代劇の水戸黄門とか暴れん坊将軍があるから、ある程度の改ざんは仕方がないです。

 あと血風録では北欧神話の神々が出てきた。
 だがそのせいである登場人物の正体があっさりばれてしまったのはどうかと。
 正体がばれてもなんだかなと思ったね。
 それに出てきてすぐやられるのもなんだかね。何しに来たんだって感じだよ。

 無理に二つに分けるより、剣風帖のようにふつうにやればよかった気がする。
 そもそも魔人シリーズの敵はただ倒されるために出るのではない。彼らにも戦う理由があったのだ。
 それを強化したのが外法帖だろう。だが結局は剣風帖の九角天童ファンのためかもしれない。

 魅力的な敵を殺したくないから、外法帖では殺すのをやめたのだろう。
 鬼道衆側のボスは殺されるために出てきたとしか思えないからだ。
 剣風帖でも第二部のボスは似たようなものだったが。

 とはいえこのゲームは私が初めて二次創作に手を出した作品だ。とても思い入れがある。
 私はこの作品が好きだからこそ苦言を呈するのだ。
 そもそもこのゲームは話を楽しむのがメインです。キャラに魅力があるので問題はない。
 ただこの部分を直せばよいということですね。
 まあアレなキャラもいるので、剣風帖ファンなら納得できるかもです。

 世間的には剣風帖より盛り上がらなかったようです。外法帖の朧奇譚が発売されなかったからね。
  現在ゲームアーカイブスでダウンロードできます。プレイして楽しい作品ですよ。
  
 ハマトラのゲームで戦闘は魔人に近い。3Dのキャラを動かすようだ。
 だが今井氏は3Dをあまり好まない。精々戦闘のエフェクトなどである。
 それでも今井氏はプロとして制作していただろう。今までは自由に制作していた。
 ハマトラはフリューの注文を全面的に受け入れ、自分の色を押さえたのだろう。

 設定では主人公たちは後発ミニマムホルダーだ。アニメだとモラルが暗躍している。
 もっともモラルだけが研究していたわけではないだろう。研究者の末路とかもあるらしい。
 アニメではコミックの一話に登場していたノビカワが出ていた。ゲームも意外にシンクロしているかもね。

 今井氏のブログでは伝奇ジュヴナイルのお約束があるそうだ。
 名前も漫画版の第一話に出ている。たぶんオカマだろう。
 カマトラって名前だな。

アニメはぶつ切りで終わった。第二期があるのだろうか。
 漫画とリンクしていたからゲームで決着をつけるかもしれない。
 今井氏ならアニメの問題を解決してくれると信じている。 

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