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海鳴り忍法帖

 山田風太郎先生の忍法帖シリーズですが、かなり異色です。

 まず主人公は鉄砲作りの名人です。それも種子島どころか、水中銃や大砲などを発明しました。
 それで根来忍衆たちが襲うのです。
 もうこの時点で荒唐無稽なのがわかるでしょう。
 しかし銃マニアにはたまらない逸品だと思います。

 主人公は堺を根城に、松永弾正と戦います。
 堺を取られたら自由がなくなるからだ。みんな自分の利権のために戦っている。
 松永弾正は伊賀忍法帖でも出演しておりますが、欲深くもカリスマ性のある悪役ですね。

 主人公は忍者ではなく、鉄砲で戦うのが珍しいです。
 敵対する根来忍も決まった人数ではなく、底が見えず、悪夢のような状況が続きます。
 大抵は主人公一名のときは敵忍者何名と決まってますが、これは違います。

 山田先生は大抵ヒロインは最初に死に、次にヒロインと生き写しが出てきて、悩むのが多いですが、この作品も同じです。
 露骨な性描写はないですが、げっぷの出そうな展開が続きますね。
 主人公は性に関わらず潔癖を貫くのも特徴です。

 ただ鉄砲自体は強力な武器ですが、敵の数に対しては無力です。
 一撃でひとり殺すだけならまだしも、何万という大群では焼け石に水でしたね。
 天才ひとりで強力な武器を持っても勝てない現実を見せつけられた気がしました。

 
海鳴り忍法帖 (1979年) (角川文庫)海鳴り忍法帖 (1979年) (角川文庫)
(1979/08)
山田 風太郎

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