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猛吹雪の死闘 

1959年に公開された石井輝男監督作品です。この作品はサスペンス物です。

舞台は雪山。主役の宇津井健は雪山で婚約者とスキーをしていたら大雪崩に巻き込まれ、婚約者は死亡。そのせいで宇津井は世捨て人みたいな生活を送っていた。

ある日山を降りて必要な物資を取りに来たがそこでおかしな4人組の男女に山越えを依頼される。断る宇津井だが女性が死んだ婚約者三原葉子そっくりだったので、渋々ガイドを引き受ける。

3人の男たちは宝石強盗だった。彼らは菅原文太、大友純、宗方祐二で、星輝美を人質に宇津井に協力させる。
その後はなんとか強盗の存在を知らせようとスキー板で文字を書いたり、猟師にメッセージを送ろうとするが失敗する。

強盗たちには協調性はなく、いつ裏切ってもおかしくない状況で、宇津井さんは雪山に立ち向かっていた。誠実な性格がにじみ出ていたと思う。
菅原さんのほうはすごんでいながら、仲間割れすると途端にヘタレになる印象を受けた。仁義なき戦いでは広能という凄みのある演技を見せてくれたが、これはこれで味がある。

モノクロ映画なので雪山と黒が見事に調和している。
石井監督作だけで判断するなら当時は超能力とかSF作品よりも、平和の水面下で動く犯罪物が主流だった。
殺人や強盗がテレビニュースでバンバン流れる現代とは違う。無法者が主役か、犯罪に巻き込まれる主人公の映画が主だったろう。
今はインターネットでは刺激的な事件が四六時中流れている。映画の出来事より、現実の出来事を凌駕する事実が恐ろしいのだ。

石井監督は新東宝だと恋愛ズバリ講座・第三話(DVDにはなってない)で終わっている。1961年に新東宝は倒産したからだ。以降は東映で映画を撮っている。
もっとも1998年のねじ式は監督自身がプロデューサーを勤めている。こちらは後日書く予定だ。

宇津井健さんは石井監督の様々な作品に出演している。女王蜂の怒りから、スーパージャイアンツなどだ。
三原さんは石井監督の60年代の作品にはほとんど出演している。今回も少しだけだがセミヌードを披露している。精々下着くらいだ。それでも当時の人には刺激的だったと思う。
チラリズムは世代を超え、男たちを魅了するものだ。

 私は完全に世代は違うが、石井監督が好きである。監督の観客を楽しませる精神が好きだ。
これは年齢に関係なく、面白いと思えばそれでいいのである。
自分の感性を信じられなくなったら、人間はおしまいだと思う。
他人がこの作品はつまんないと言われて見るのをやめてしまえば、もう自主性のない人間だ。考えることを放棄し、ただ人に言われるままに動くロボットに過ぎない。
まあ、無理に勧めるのも乱暴というものだ。このブログをきっかけに石井監督に少しでも興味を持ってもらいたいと思う。
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(2005/08/24)
宇津井健、三原葉子 他

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