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柳生十兵衛死す

柳生十兵衛死す〈上〉 (小学館文庫―時代・歴史傑作シリーズ)柳生十兵衛死す〈上〉 (小学館文庫―時代・歴史傑作シリーズ)
(1999/02)
山田 風太郎

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柳生十兵衛死すで十兵衛三部作(勝手に命名)は完結します。

近作は山田先生が柳生十兵衛を殺すために書いたものです。
最初山田先生の本の解説にそんな話がありました。立ち読みだったのでどの本かは覚えていません。私は山田先生はそんなに作中で人を殺さずには居られないのか、柳生忍法帖の解説でも、忍法帖シリーズは楽しく書いたものはないが、柳生十兵衛が出演する作品は楽しんで書いたそうです。それなのに柳生十兵衛を殺す話を書くなんて山田先生は相当神経がおかしいに違いないと思いました。
山田先生は忍法帖シリーズでは歴史に関係のない忍者を殺してます。山田先生は戦争世代だから死に対して複雑な心境なのかもしれません。手塚治虫先生も実際戦争で空襲を体験したそうですから。
だからといって自分が大切にしてきたキャラを簡単に殺していいものかと思いました。

しかし本作を最後まで読めばそんな疑惑など吹き飛びます。
まさに柳生十兵衛にふさわしい死に様を飾ったと、山田先生に誤解したことを謝りたいくらいです。歴史上、柳生十兵衛が死ぬのは免れません。外法帖では鷹狩りの最中に死んだとあります。それが異母弟の柳生主膳宗冬の手によるものとされます。
山田先生は奇想天外な方法で柳生十兵衛を殺しました。
既存の方法ではかの天下無敵の剣豪の死は納得できないでしょう。
それほど説得力のある死でした。

この作品は忍法帖シリーズとはちと違います。後年に書かれたものでエログロは薄い、というより皆無です。純粋な剣戟が楽しめます。
上下巻と長いですが、長いと思えないほどすらすら読めます。
柳生十兵衛死すは余計なあらすじを教えるとネタバレになりかねないので、このような形を取りました。
ただ山田先生の作品は甲賀忍法帖を最初に読めばあとはすんなりいくとおもいます。
最初に伊賀忍法帖とか忍法忠臣蔵を読んだらトラウマになりかねません。私も甲賀から読んだからのちの忍法帖シリーズを読むことができたのです。

そうそう昔故石川賢先生がこの作品を漫画にしてますが、ものすごい荒唐無稽な作品に仕上がってます。甲賀の薬師寺天膳やその他の忍者が登場するのはかまわないのですが、空飛ぶ戦艦などかなり世界観をぶち壊しています。
一巻しか読んでないので二巻目はわかりません。
原作と同じなのは冒頭くらいなものです。
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