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伊賀忍法帖

伊賀忍法帖  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)伊賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)
(2010/10/23)
山田 風太郎

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 甲賀忍法帖を読んだら、次は伊賀だろうと、伊賀忍法帖も一緒に購入した。単純な理由である。

 伊賀とくればハットリ君を思い出すが、本編は生易しいものではない。エログロ時代劇の幕開けである。年配の人なら問題ないが、若手の人だと作品を読んで山田先生を嫌いになるかもしれない。

 時代は戦国時代。松永弾正が自分の邪恋を成就しようと、妖術師果心居士の弟子、根来忍法僧、七天狗がに数千の美女狩りをさせた。美女の愛液を茶釜、平蜘蛛の窯で煮て、淫石をつくるためである。
主人公、伊賀忍者笛吹城太郎の妻、篝火もその犠牲になってしまった。彼女はボロボロに成り死んだ。浮気したら呪い殺してやると残して。恐ろしいのは女の邪念である。 

  復讐に燃える城太郎の前に、弾正の寵姫漁火が、篝火の顔で艶然と微笑み、地獄へと誘う。山田作品はこの作品以降同じ顔の女がたびたび登場する。
根来VS伊賀。容喙する柳生新左衛門の死闘が繰り広げられる。上泉伊勢守信綱も登場し、話は盛り上がっていく。新左衛門が実はピーになるところなど痺れますぜ。ピーは放送禁止用語というよりネタバレするからだ。 上泉は他にも信玄忍法帖や、忍法剣士伝にも登場します。
 
 根来七天狗たちは奇怪な忍法を使う。特に羅刹坊の忍法:壊れ甕は外科手術のように斬られた腕や、首すらも接合してしまうという恐ろしい技だ。ドラクエのホイミのような忍法である。
他にもいろんな忍法が存在する。
対する主人公城太郎はこれといった忍法はない。城太郎は七天狗をひとりずつ打ち倒していくのである。最初に挙げた羅刹坊の忍法を知り、真っ先にこいつを殺している。

山田先生ははじめは医者を目指していました。何の縁があってか作家の道を選ぶことになりました。かの江戸川乱歩を崇拝しており、乱歩亡き後横溝正史たちと一緒に墓参りに行ったりしてました。
最初は探偵小説を書いてましたが、忍法帖シリーズを書くようになりました。忍法には医学的根拠に基づいたものが多く、読者に説得力を与えるのである。

  忍法帖シリーズの忍者は片っ端から死ぬ。特別なことがない限り生き残ることはない。恋も悲恋が多い。伊賀も主人公はひたすら不幸な目にあう。それでも実在の人物を巧みに絡ませる手法は見事なものである。
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