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甲賀忍法帖

甲賀忍法帖  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)甲賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)
(2010/07/24)
山田 風太郎

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 なんとなく山田風太郎先生の忍法帖シリーズを毎週紹介しようと思う。

 甲賀忍法帖は山田風太郎先生の忍法帖シリーズ最初の作品です。

 時は徳川家康が大阪を攻める前の話。三代目の将軍を孫の二人どちらかを選ばねばならなくなった。
兄の国千代はぼんやりして覇気がない。弟の竹千代ははっきりしててしっかりもの。 

長男が継ぐか、能力で継ぐかを悩んでいたところ、南光坊天海に相談したら忍者を使えと言われた。伊賀と甲賀にはその力ゆえに服部家の約定により封じられた一族が居る。彼らを10対10で戦わせ、先に全滅させたほうが勝ちという手法だ。

伊賀の鍔隠れのお幻。甲賀の卍谷の甲賀弾正。この二人はそれぞれのリーダーで、昔は恋をしていた。代わりに孫の朧と甲賀弦之介が婚約するはずだったが、おじいちゃんたちは忍法争いに孫の名を書いちゃった。そして真っ先におじいちゃん達は不意打ち、だまし討ちで同士討ちとなりました。ムゴイ。

 終始、この話は無残なのである。朧と弦之介たちは自分たちが何のために戦うのか理解していない。その理由を知るのはずっと後半で選手は6人ほどしか残っていない状況だ。 

今の若い人、中学生とか高校生は意味のない殺し合いは許されないと思うだろう。かつて憎しみあっていたものたちが和解し手を取るのが大好きな人には忍法帖シリーズは読めないと思う。

 しかし忍法帖は違う。伊賀と甲賀はそれはもう恨み骨髄で自分たちが会得した技で、互いを叩きのめしたい。そのためなら何をやっても当たり前だと思っている。当時の考えは正しいと思うが、実写化になると問題が起きる。男尊女卑を入れられないからだ。近年の時代劇は女優が自己主張している。歴史を勉強するなら、歴史の本を読めばいいのですが。テレビを現実と思い込む人がいますからね。

事情を知っている忍者二人は闘う理由を知っているが、それ以上に伊賀、甲賀と戦えるのが嬉しくてたまらない。朧たちの婚約などどうでもいいやみたいな態度で戦いに挑むもあっさり殺されてしまう。ただし最初に死んだふたりは人に見られても問題ない実力者だ。複数で殺されているので、弱くはない。 

事情を知らないものたちは不戦の約定が解けて大喜びです。伊賀側が先に情報を入手したので甲賀側はわけがわからない状況だが、敵を殺すことにはまったく躊躇はしない。
本編はかっこいいバトルが少ない。バトルより騙しあい、不意打ちなど卑怯な戦いばっかりだ。だが彼らはそれを誇りに思っている。
山田先生は基本的に人物描写に力を入れない人らしく、意外性を重視しています。

 甲賀忍法帖はせがわまさき先生がバジリスクという題名で漫画化してます。
原作にはないエピソードを交えながら、原作に忠実な作風です。ナレーションを頼らず、絵や会話に頼る、漫画ならではです。アニメにもなっているので、興味がある人はぜひ。
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