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極道兵器 実写版

二〇一一年に日活で公開された山口雄大・坂口拓監督作です。原作は故・石川賢先生の同名の漫画です。

 スシタイフーンというレーベルで北米を中心に日本映画を提供するそうな。海外ではヤクザウェポンです。

 極道兵器こと岩鬼将造(坂口拓)は南米(どう見ても日本の森)で傭兵たち相手にケンカ三昧。
 日本では父親の麿赤児に勘当されたからだ。アクションが華麗すぎですね。悪くはないのですが。
 アクション俳優らしいので将造のヤクザらしさが欠けている。
そこに赤尾虎彦(山中アラタ)が来て、父親が殺されたことを知らされる。どうも大物っぽく見えない。

 舎弟の拓三(仁科貴・川谷拓三の実子)とらと一緒に日本に帰ってきたが、岩鬼組は無くなっていた。
 そんなことでめげる将造ではなく、暴れまくる。
 撮影場所は日本じゃないから、無茶ができるんですね。

 かつて岩鬼組だった倉脇(鶴見辰吾)はいまどきのインテリヤクザであった。
 山鬼なよ子(黒川芽衣)に恋をしているが、なよ子は将造の許嫁であった。
 倉脇はせんずりとか下品な言葉を投げかけるし、なよ子は将造が返ってきたらイングラムサブマシンガンで撃ちまくる。 こいつは日本じゃ公開できないな。

 さらに将造は右腕と左足を失ったが、赤尾の手術でバルカン砲とミサイルランチャーをつけてもらった。
 本人は武器を仕込んでもらって大喜びだ。その後のスプラッタシーンは残酷さよりも、残酷なギャグにしか見えない。

 一方で将造の友人である鉄男(村上淳)はシャブ中になっていた。妹のすみれ(泉カイ)は兄に絶望し、殺された。
 その後彼女はサイボーグでよみがえり、鉄男の武器と化した。
 口からマシンガンはともかく、足をおっぴろげてあそこからミサイルが出たときは、これは日本では製作できないなと感じた。

 坂口拓の印象は坂口氏自身が監督を務めた魁男塾からだった。
 こちらは少々地味だったが、他の作品、とくに山口雄大監督作でははっちゃけた演技を見せている。
 この作品でも坂口氏はやりたい放題だ。最後のシーンははっきり言えばやばいの一言。
 二〇一一年であれをやったら日本では上映できないレベルだ。日本人が自由に映画を製作できるのは海外だけかもしれないな。
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(2012/01/07)
坂口拓、鶴見辰吾 他

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