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宇宙大怪獣ギララ

一九六七年に松竹で公開された二本松嘉瑞作です。

 この時代は東宝のゴジラがヒットしたので、大映のガメラ、日活の大巨獣ガッパ、東映の特に名無しの怪獣映画ラッシュだったようです。松竹の場合小学生に怪獣の名前を決めてもらったりといろいろイベントがあったようです。

 物語は火星の有人飛行のために四人の精鋭が宇宙へ旅立ちます。

 和崎俊哉、ペギー・ニール、柳沢真一、園井啓介はロケットに乗り宇宙へ、途中園井さんが病気になったので月基地に寄った。そこには和崎さんが好きな原田糸子さんがいた。彼女は和崎さんがペギーさんと仲良しなので不機嫌だ。

 途中に加わったのは医者のマイク・ダニングだが彼は宇宙には興味がなく、機長の命令を聞かず好き勝手なことばかり言ってる。火星に向かうも謎の円盤によりエンジンがおかしくなった。その途中宇宙空間に謎の物質を入手する。それが宇宙大怪獣ギララの元であった。

 ギララが出るまで四〇分以上かかります。ただ建物を破壊するだけでなく、エネルギーを吸い尽くすのが厄介です。一応ギララの抜け殻からギララニウムを作りだし、ギララを倒しました。

 ギララを倒すのはいいのだがどうもすっきりしなかった。人間ドラマが弱いのである。普通なら権力のために主人公らの妨害をするかして、そのせいで禁断の封印を解く形なら盛り上がると思う。単にギララが自力で抜け出し、成長しただけでは物足りない。

 長官である岡田英治と科学者であるフランツ・グルーベルは外国人同士だがいがみ合っていない。もう少しえごのある話がよかった。ギララニウムを開発しても、ギララの力を手に入れようとする外国の工作員の戦いがあれば面白いのではないか。

 人間ドラマもめちゃくちゃだ。原田糸子さんは和崎さんとペギーさんに嫉妬して誘導を怠るわ、ペギーさんはなぜか研究所にいて事故に巻き込まれるわ、ギララと関係のないシーンではらはらしましたよ。
 同じはらはらにしてもゴケミドロのほうが面白かった気がする。変に予算が多いと特撮に力を入れ過ぎて脚本がおざなりになりやすい。逆に低予算だと少ない予算で俳優をメインにするからドラマが深く掘り下げられる。

 まあ低予算だから最高とは言わないが、限られた予算で話をまとめることが日本映画の良さだと思いますね。

 肝心の特撮ですが確かに金はかかってそうですが、戦車とかがもろにおもちゃっぽく見えますね。大画面なら迫力があったでしょう。ゴケミドロより金はかかってますが、金がかかってないゴケミドロのほうがいい出来になるのは皮肉ですね。正直ギララの俳優は頭に入りにくく、ゴケミドロのほうが印象深かった。
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