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不良番長・のら犬機動隊

一九七二年に公開された野田幸男監督作です。不良番長シリーズ一四弾です。

 今回は笑いの要素が極限に薄いです。
さらに今までお笑い担当だった山城新伍は渋くなっている.
そして由利徹や大泉滉といったコメディリリーフが皆無のも痛いです。
 もっとも悪役には内田良平、八名信夫、安倍徹がいるので安心ですが。

 定番になった番長シャロックが流れませんでした。これもちょっと惜しいかもしれません。
 代わりに久保浩が歌っています。

 カポネ団のメンツは日活の藤竜也に深江章喜。大映の峰岸徹や八並映子が出てます。
 ヒロインは池玲子さんですが色気が足りません。池さん本人ではなく、そういったサービスが少ないのです。
 いつもはアパッチなど頭悪そうなキャラを演じている安岡力也さんもキャラが薄かった。

 なんとなくですが、日活の野良猫ロックみたいな雰囲気でした。藤竜也さんが出ているから。
 普段のカポネ団なら浪花節を出すところですが、仲間割れを起こしたり、暴れだしたりしています。
 もう違和感がありまくりで、楽しめなかった。

 最後のマシンガン片手に殴りこみはお約束なので安心しました。ただいまいちな感じがします。
たぶんシリーズが長く続いたので空気を換えようとしたのでしょう。
 ですが裏目に出てしまった感じですかね。
 
 不良番長シリーズで山城さんがシリアスな演技はいらないと思いました。
 そういうのは別の作品でやってもらいたかったです。
 シリーズでの山城さんの使い方を間違ってしまってますね。

 私は山城さんの演技を批難するわけではない。
 山城さんはコメディもうまいが、シリアスもうまいことを知っている。
 ただ作品の空気を読んでもらわないと観客が困るのです。
 これは監督の責任だろうな。
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