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軽井沢夫人

 一九八二年に公開された小沼勝監督作です。日活七〇年記念だそうで予算は通常の三倍だったそうです。

 主人公紫藤純一(五代高之)は夏の軽井沢で高級レストランのウェーターとしてアルバイトを始める。
 紫藤は中川総業社長(土屋嘉男)の別荘でのパーティーに、ウェーターとしてレストランから派遣された。
 紫藤はそこで中川夫人、佳子(高田美和)に釘づけになってしまう。
 佳子は愛人と暮らす中川と離れて、佳子は孤独な日々を送っていた。
 息子の有一(伊藤将人)は学校に預けており、長期休み以外に会えない。

 紫藤はうっかり銀皿を落としてしまい、中川は彼を責めた。それを佳子が紫藤をかばった。
 翌日、クビになった紫藤は、偶然、息子の有一を連れた佳子と出会った。
 クビになった紫藤に同情した佳子は、彼を有一の家庭教師に頼むことにする。そして当然二人は体を重ねあった。

 ある日二人が愛し合っていると有一が池に落ちた。
 佳子はショックを受け、息子が事故に遭ったのは自分のせいだと責める。そして紫藤を解雇した。

 その後紫藤は佳子の姪の亜矢(吉川由美)や彼女の恋人で岡崎財閥のドラ息子の雅和(北見敏之)が引き取った。
 毎日紫藤をからかって遊んでおり、紫藤のストレスはたまる一方です。
 その雅和にアメリカでドラッグパーティに参加したので酒島(江原真二郎)という警視が追っていた。

 雅和は紫藤に、自分を死んだと思わせようと擬装殺人を計画し、紫藤に冗談めかして協力を求めた。
 その晩、紫藤と亜矢は雅和を訪ねるが、そこにはなぜか殺された雅和の死体があった。
 犯人は作中によく出てくる暴走族だったが、二人はその事実を知らない。

 嫌疑がかかるのをおそれた紫藤は死体を埋めると、紫藤は二人は共犯者だと威し、亜矢を犯し結婚を迫る。
 紫藤と亜矢がレストランで食事を来ると、有一を連れた佳子を見つけ、二人が婚約したことを告げる。
 ショックを受けた佳子に、紫藤はよせばいいのにすべてを話した。
 佳子は彼の話が真実かどうか確かめるために警察に通報した。
 それは真実と分かり、そして二人は愛し合い、紫藤は破滅への道を歩む・・・。

 高田さんは当時は三五歳で若さは消えかけているが、年を重ねないと出てこない色気に満ちていた。
 ロマンポルノとはいえ気品があり上流階級にふさわしい演技ができる人は数少ない。高田さんはそれをこなしていた。

 キャストも豪華だ。五代高之氏は西部警察で兼子仁刑事を演じ、太陽戦隊サンバルカンでは二代目ダイイーグルを演じていた。
 土屋嘉男氏は七人の侍や蜘蛛の巣城など黒澤明監督作の常連でした。

 ロケにはホテルとかいろいろあるのでそっちのほうで予算を使ったのか。
 もっとも高田さんをメインにした撮影だったようでいっぱいいっぱいだったそうだ。
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(2006/06/23)
高田美和、五代高之 他

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