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多羅尾伴内 鬼面村の惨劇

 一九七八年に公開された山口和彦監督作です。
 原作は比佐芳武氏で、かつて週刊少年マガジンでコミカライズされた。
 脚本小池一夫先生と作画は石森章太郎先生です。

 OPは悪趣味な暗黒舞踏が繰り広げられました。暗黒舞踏=土方巽と連想するのは私だけではないはずだ。
 主に五〇歳くらいの人は。マガジン読者が見に行ったらこれでショックを受けたと思うね。
 いや案外楽しんでみたかもしれません。根拠はないけどな。

 マイトガイ小林旭は探偵多羅尾伴内という初老の老人を演じています。
 渡り鳥シリーズではさわやかな青年を演じてましたが、こういう役は新鮮ですね。
 まあ二〇一五年で三九歳の私が言うことではないな。

 事件はある村の地主一族雨宮家で起きた。次女の真理子(和田瑞穂)が戸板にくくられた死体で発見される。
 中川信夫監督の東海道四谷怪談みたいな死にざまだ。
 次に人形が趣味の三女の薫(遠藤薫)が首をくくられて血反吐を吐いて殺される。
 殺され方の悪趣味さが山口監督らしさが出てる。

 犯人探しは中盤でわかる。あとは犯人をおびき寄せるだけだが、犯人たちは疑わしきものは罰する精神みたいだ。
 変装した多羅尾を襲撃するだけでなく、山中とはいえ長女の千尋(鈴鹿景子)をライフル銃でぶっ放すむちゃっぷりだ。
 そして変装した多羅尾に全く気付かないのもお約束だ。

 宇田川警部(財津一郎)は頓珍漢な推理ばかり披露し、笑いを披露する。
 探偵物は探偵が主役だから警察は役立たずなんですね。
 いわゆるお約束だが、これを外すと観客が文句を垂れるのかもしれません。
 
 犯人が判明するまで人が死にまくる。そしてそれを防ぐ術がないからな。
 よく金田一耕助とか犠牲者が多すぎるというが、あくまでそういう構成なのだ。
 逆に人がひとりだけしか死ななかったらつまらないだろう。
 
 犯人たちを無力化し、多羅尾は去る。後始末は何もしないでだ。
 犯人のひとり歌江(北林早苗)は雨宮(渥美國泰)の後妻で、夫を殺してしまう。
 自分の娘玲子(長谷川真砂美)に跡を継がせようとした。

 だが彼女は発作が起きやすい体質で、前妻の紀代(北川たか子)の肖像画に頭をぶつけてあっさり死んだ。
 そして夫を殺そうとしたが窮鼠猫をかむで反撃にあって死亡した。
 あまりの展開にサスペンスなのにギャグではないかと錯覚する。
 山口和彦監督ならあり得る展開なので怖いですね。

 本家の多羅尾伴内は片岡千恵蔵氏が出演していたというが、見たことがない。
 小林旭版は鈴木則文監督版があるのでこちらも見たいと思う。
でも片岡千恵蔵版を復刻してもらいたいな。
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(2010/11/21)
小林 旭

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