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(秘)女郎市場

 1972年に公開された曽根中生監督作です。

  舞台は江戸時代。吉原、品川などの飯盛旅籠が全盛をきわめていた時期だ。女郎を集めるために女衒と称する人買いの群れが、日本各地を渡り歩いていた。女衒の吉藤次(益富信考)は、頭は弱いが、その方の絶品のお新(片桐夕子)を見つけ出し、彼女の牛クロとともに品川楼に連れて来た。作中では浪曲のように状況を説明している。ナレーションで淡々と語るのではなく、軽快な歌なのでつい魅入ってしまった。

 お新はおつむが弱く、「好きなことをしてお金を貰える」という言葉を信じている。真夜中の妖精という作品で山科ゆりさんがカナリアというこれまたおつむの弱い役を演じているが、男とエッチしている。こちらは男と交わることなど露とも知らないので、おかみのお綱(加納愛子)が世話した男たち、筆屋の若且那半七、関取りの雪山、座頭たちとコント紛いの大騒動を起こす。こちらの流れは非常に面白いが、お新は裸は見せてもエッチはしないのである。コントが続き、まともなセックスは別の女優が担当していた。

 女郎の仕事をまったく理解してないので同じ女郎の菊次(あべ聖)とレズらせた。お新のあそこはミミズ千匹しびれくらげがうじゃうじゃだそうな。それでもお新は仕事を理解していない。

 お綱は土地の顔役、ジロリの紋太(五條博)にお新をまかせるが、仕事を理解せず、紋太の顔の傷に怖れをなしたお新は、牛のクロに助けを求めると、クロは紋太を突き飛ばしてしまった。その際のBGMは闘牛のテーマである。紋太は赤ふんをしていたからだ。まるでドリフのコントだ。

 お新は密室へ閉じ込められる。その間に紋太は、恨みのあるクロを殺して牛鍋にし、その肉をイノシシの肉と偽わって喰わせてしまう。うまそうにがっつくお新。お綱と菊次は獣肉は苦手なようで食べようとしない。食べてからクロの肉だったと知るとさすがのお新もあまりの非道さに逃げ出した。

 吉藤次は逃げたお新と出会い、彼女をを連れ戻した。その際に男のあれは食い物だと教えたためにお新は紋太のあれを食べてしまった。このへんはぐろかった。

 お綱に毒づかれ、自分がお新に男を教えることにし、お綱たちの見る前でお新と交わった。ここでやっとお新はセックスをした。彼女は想像以上の名器で吉藤次は腹上死してしまった。お綱は吉藤次の死体を野原に棄てた。お新は吉藤次を甦えらせるべく、いつまでも抱きしめた。ある意味死姦である。

 とても面白かった。お新のキャラがとてもよかった。ナレーションも歌を聴くようで心地よかった。最後は物悲しくも晴れやかな歌とともに終わったのでよかった。
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(2007/09/21)
片桐夕子、山口明美 他

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