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花と蛇 地獄篇

 1985年に公開された西村昭五郎監督作です。原作は団鬼六の同名小説です。

 遠山静子を演じるのは麻生かおりさんで夫の遠山義隆(児玉謙次)と車の中で乳くり合ってます。
それを運転手の川田(中田譲治)は悶々としております。
中田さんはケロロ軍曹のギロロ伍長や、FETEの言峰綺礼で有名な人です。
昔はロマンポルノに出演していたとは。感動しました。もっとも今回の役は気の弱い青年で声は弱弱しかったですね。

 で静子は義理の娘である京子(藤村真美)が葉桜組にリンチにかけられているから三百万よこせという。
それは嘘の皮で実は静子を罠に嵌めるためだった。ちなみに原作では義理の娘は京子ではなく、桂子です。
京子は静子を助けに来た女探偵で、捕まって調教されます。

 静子はいつも泣き叫んでおり、いやーいやーと連呼してます。
ずべ公たちはブルジョアの静子をいたぶってゲラゲラ笑ってます。そこに現れたのがやくざの津山(平泉成)。
京子は津山に借金していた。しかし三百万では足りない。

そこで津山は静子を売れというが、京子はさすがにそこまでふんぎりがつかなかった。
そこで津山は川田を脅し、二人を拉致した。
ずべ公のひとりマリ(渚あけみ)は伝説の調教師、鬼源の娘だから調教させろと言います。

 原作は未読ですが花と蛇の面白さはセックスではないのです。
 剃髪や浣腸し、静子の哀れさを丁寧に描写しているのが面白いようです。
 静子は京子に剃髪され、さらに浣腸されます。

 ですが小沼勝監督の生贄夫人で東てる美の浣腸のほうがエグかったです。
 浣腸された白い液だけだったのでどうも独特の気持ち悪さがなく、静子の悲壮感がどうにも弱い気がしました。
 同時に京子の失禁も悲壮感が弱かったです。

 静子と京子はレズプレイショーの練習をされます。
 静子にバイブをしゃぶらせたり、京子にバックで攻めさせたりしてました。
 ここまでくると静子に諦めが入ったのかおとなしくなってます。

 で、最後は捨てられた川田がやけくそを起こし、家に火をつけて、津山を初め、ずべ公たちを皆殺しにします。
 中田さん、背中に火をつけられながらの演技です。まさにやけくそ。
 こんなシーンはロマンポルノでなきゃありえませんね。

 最後は静子と京子は親子の絆を深め、義隆はそれを満足そうに笑い、話は終わる。

 調教はほぼずべ公たちで行っており、男は川田、津山、組長の田代(仙波和之)しか参加してません。
 どうせなら男が数人いて、調教に参加してよかったと思う。
 まあ、静子と京子が同姓の視線を浴びて恥辱にまみれるのもいいのですが。
 本番は少なかったですが、原作が書かれた当時は直接的な描写は禁止されていた時代でした。

 団先生はセックスを少なくしてできるかぎり恥辱を与える方向に向けたそうな。
 人気がなければ京子に救われて終わりだったらしいですが、人気が高かったために静子の地獄は続いたそうです。
 
 結論から言えばなかなか楽しめました。
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(2005/10/21)
麻生かおり、藤村真美 他

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