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乱歩地獄

2005年に公開された江戸川乱歩原作の作品です。四つのオムニバスに分かれており、それぞれ監督も違います。

 うちのブログ名”江保場地獄”は乱歩地獄にちなんでつけた名前でした。この世でスイートでポップなブログになることを祈って。乱歩地獄のキャッチコピーのつもりでしたが、実際はコピーの混合でした。5年も経つと記憶が混雑する証ですな。本当は『世にも美しいスイートな地獄』でした。

 2011年6月16日に江保場地獄から、江保場公園に改名しました。

 全編浅野忠信さんが出演しております。私にとって浅野さんはヒゲというイメージがあるので、ヒゲのない浅野さんは新鮮でした。

『火星の運河』監督は竹内スグル監督です。無声で浅野さんが裸で蠢いてました。はっきりいえば全作品で一番短いです。原作も抽象的でよくわかりませんでした。火星の運河という単語は大暗室にも出てきます。

『鏡地獄』監督は実相寺昭雄です。鏡地獄は鏡オタクの男が鏡に没頭し、最後は球体の鏡の中に入り、発狂する話です。
 本作はある女性が顔を焼け爛れて死んでいくところから話が始まります。
 浅野さんは明智役で出演し、実相寺監督の常連である寺田農さんは刑事役で出演してます。
 斎透(成宮寛貴)は鏡職人。なぜか真っ白な服を着て鏡を作っております。被害者の女性たちはみんな彼の鏡を所持しておりました。
 透は義理の姉(小川あさみ)とSMプレイを楽しんでました。実相寺監督といえばウルトラマンなど児童向けの人と思われがちですが、江戸川乱歩原作の屋根裏の散歩者などエロスを撮る事もできます。最後は原作と同じでした。
 作中にはやたらと鏡が置かれてあり、なんとも不気味な構図になっております。テロップも逆に出てましたし、鏡にこだわった作品でした。
 あと明智の奥さん文代を演じたのは市川実日子さんですが、彼女はなんのために出てきたのでしょうか。療養中ということは人間豹の事件のときトラウマになりかけたための神経症なのかもしれません。

『芋虫』監督は佐藤寿保監督です。芋虫は四肢を失った須永中尉とその夫人のいびつな愛を描いた作品です。この作品が発表された頃は勲章を微笑した作品として検閲され、伏字が多かったそうです。勲章が失った手足の代わりにはならないのは自明の理ですが、当時の軍にとって勲章を侮辱することは言語道断だったのです。
 須永は大森南朋さんで、夫人は岡元夕紀子さんです。夫人は須永をいじめたりします。そして須永の視点では無声と字幕が張られ、なんとも不気味な映像図を発揮しております。
 作中には平井太郎という乱歩の本名を名乗る青年を松田龍平さんが演じております。夫人もそうですが平井もまた異常な男です。四肢のない大森さんはどうやって撮っているのでしょうか。特殊メイクと夫人の体を執拗に嘗め回す怪演が光っていました。
 浅野さんは明智役ですがあんまり係わってません。小林少年は韓英恵さんで女性です。明智と小林少年はある島を覗いてます。菰田という男が島を買い取り、一人で何かをしているという。菰田に島とくればパノラマ島奇譚を思い出しますが、舞台はパノラマ島だったのか。平井は実は二十面相なのではとほのめかしてましたし、一応人を殺してないからいいのかな。

『蟲』漫画家のカネコアツシ初監督作です。蟲はある男が女性を殺し、その死体を保存しようとするが最後は……。
 よく映像化する気になったものだと思います。どう考えてもホラーにしかならないだろうし。
 主人公である政木愛造を演じる浅野さんがもっとも活躍する作品がこれですね。精神に異常が来たしてますが、どこか滑稽に見えるのは浅野さんの演技のおかげではないでしょうか。ブリーフ一丁で街中を平謝りするシーンはギャグにしか見えませんでした。
 殺される女性は木下芙蓉といい、緒川たまきさんが演じています。緒川さんはテレビドラマ龍馬にお任せ出演していたときと比べて、サイトで見たらなんか老けているなど思いましたが、実際は綺麗な人で声はかわいかったです。でも死体役として浅野さんにいじられたり、顔中絵具で塗ったくられるのによく我慢できたと思いますね。死んだらあとはじっと動けないと思いますが、実際生きてて演技するシーンは多いです。
 乱歩地獄では浅野さんが白いスーツを着て、色彩がきついパノラマな森のシーンを思い出す人は多いでしょう。これは蟲の舞台セットなのです。
 しかしこの作品はどこからどこまでが現実で、どこからどこまでが幻想なのかわからないところにあります。なんともモヤモヤとしたふわっとした感じがしました。音楽もどこかポップで陰惨さを感じさせないのが見事でした。
 ただ携帯電話を小道具に出したのはいけません。

 全体的に言えばなかなか楽しめた作品でした。出てくる女優も皆乱歩的美女で大満足でした。今度は人間豹が映像化されたらいいな。 
 これからも当ブログはスイートでポップな記事を書きます。
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