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赤い夕陽の渡り鳥

 今度の渡り鳥シリーズは会津が舞台です。でも会津らしいというか和風というより、西部劇をイメージしたつくりですね。

 1960年に公開された斉藤武市監督作ですが、前回の渡り鳥いつまた帰るは4月公開。
 今作は6月に公開。たった2ヶ月で製作されただからすごいな。もしくは当時は俳優の人権などなかったかもしれない。
 今と違って交通の便は不自由してそうだし、実際どうだったのだろうか。

マイトガイ小林旭はある子供を助けた。
 町ではスカイラインの通り道に立ち湯の権利があり、浅丘ルリ子の牧場と、実業家の大阪史郎が対立していた。
大阪さんは子供のために貧乏はしたくないと、一応欲に目がくらんだ悪党ではないのです。
 ただやり方に問題があり、飼い犬にのど笛を噛み千切られる結果になりましたが。

 あいかわらず宍戸錠さんがハジキを扱う殺し屋として登場している。
 白木マリさんは踊り子ではなく、眉毛を濃く書いて気の強そうな印象を受けた。
 メイクひとつでこうも人は変われるのだなと思った。

白木さんはむっちりした体つきな気がした。踊り子として肌をあらわにしていたのに、色気を感じなかった。
しかし今作の牧場の娘として出演していた白木さんに、色気を感じた。不思議だ。
 回想シーンでは東京でストリッパーをしてたんですけどね。

 マイトガイは歌を歌う。持ち歌のギターを持った渡り鳥と、他に一曲。おまけで井上ひろしさんが歌っていた。
 日活は割とスターが歌を歌うことが多いですね。
 石原裕次郎とか、赤木圭一郎とか。やはり歌はスターの証だろうか。

 マイトガイはさわやかな人だ。人助けをしても恩に着せず、お礼も受け取らない。
 そして弱気を助け、強気をくじく人なのだ。
 今の日本人に欠けている心だが、与太者が弱いものいじめをするのは今も昔も変わりはない。
 だからこそ、半世紀前の映画でも痛快な気分になれるのだ。
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(2004/10/21)
小林旭、浅丘ルリ子 他

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