Entries

ハーレムキャッスルから神聖帝国シリーズは復活した

 ハーレムシリーズは正確には神聖帝国シリーズと呼ばれている。
 
 2000年に黄金竜を従えた王国上下巻で竹内先生はデビューした。
 その後同年10月に女王汚辱が発売され、翌年にふたりの剣舞が発売されたのだ。

 ところが2005年にハーレムキャッスルが発売されるまで、神聖帝国シリーズは出なかった。
 その後十数年にわたり、50冊以上のシリーズが出たのである。
 その間先生は仕事をしなかったわけではない。初期は新書ノベルズ版であり、数冊以上出している。
 キャッスルは二次元ドリーム文庫で出した。最初は別の作品を出していたのだ。

 黄金竜を従えた王国は北のドモス王国が舞台だ。中原のクラナリア王国の第二王女アンサンドラが主役である。
 ドモスの王ロレントは大陸制覇を夢見ており、強靭な人材を保有していた。
 最後はアンサンドラの姉、バージニアが集団の犠牲になっている。その後ドモスのカルナップ将軍と結婚した。
 のちの二次元ドリーム文庫でハーレムダイナストという名でリメイクされている。

 女王汚辱はクラナリアより少し南になるオルシーニ王国が舞台だ。国王が薨去し、マリーシアが女王になった。
 南方にあるサブリナ王国の女王ヴィシュヌは女ロレントとあだ名される女傑であり、オルシーニを狙っている。
 マリーシアは昔ただれた生活をして追放されたセリューンを軍師として採用することにした。
 セリューンが表舞台に登場したハーレムプレリュードという作品が出ています。

 ふたりの剣舞ははるか東にあるラルフィント王国が舞台だ。女剣士イレーネと弟子のミリアが主役である。
 彼女はラルフィント王国が分裂した原因であるブラッドヴェインの罠に落ちた。
 そして性的にいたずらされてしまうが、なんとか脱出すること成功したのだ。
 ラルフィントが分裂したきっかけの事件は、ハーレムテンペストで明かされます。

 ハーレムキャッスルは西方にある城塞国家だ。主人公のフィリックスは騎士の子だった。
 ところが前国王の落胤という烙印を押されてしまう。憧れのお姉さんとの初めてはお預けになったのだ。
 新しく女王となったグロリアーナに、従妹で侍女頭のルイーズと魅力的な女性に囲まれていた。

 新書ノベルズは初期はまだ迷走していたが、ふたりの剣舞が出たときはヒロイン凌辱物がメインになった。
 二次元ドリーム文庫はそこそこ軽い物が多く、初期はやはり迷走していたと思う。

 なんでもハーレム物はまったくヒットしないという常識があったそうだ。
 そんな中でハーレムキャッスルを出したが、これがヒットしたのである。
 十数年以上もシリーズを刊行するなど、他のジュヴナイルポルノではありえないことであった。

 しかしここ近年のハーレムシリーズは低迷していると思う。キャッスル以上のヒット作が生まれないのだ。
 マーチャントはキャッスルの裏側を描いた作品なので、これはこれでよしとする。
 続編が出たのはシスターにレジスタンス、ジェネラルだけだった。
 話的に盛り上がっているのはクライシスで終わっているのである。
 クイーンはシリーズの集大成ではあるが、歴史的には何の動きもなかったと思う。

 もっともハーレムキャッスルは人気があるだけで、別に神聖帝国シリーズの主役ではない。
 しかしキャッスルがきっかけでシリーズが長続きしたのは事実である。
 だからこそハーレムシリーズが終わるのはとても悲しいと思う。
 今年は何冊が出てほしいと願っております。
スポンサーサイト

コメント

[C352] どうもこんばんわ

 ノベルス時代の竹内先生はパッとしませんでしたからね。このあたりですでに神聖帝国シリーズの限界が見えていたと思っています。

 贔屓の引き倒しですが、キャッスルの出来が良すぎたんだと思うんですよね。
 神聖帝国云々とは“無関係”に、非常に出来のいいエンターテインメントになっていた。作家・竹内先生の起死回生の逆転ホームランで「やってぜ!」と思ったものです。
 結果論ですが、神聖帝国シリーズと、ハーレムシリーズは分けた方がよかったかな、と個人的に思っています。かりに同じ世界にするのなら、ロレントが建国した神聖帝国が何百年も経って有名無実化している時代にするとか。

 ただご指摘のとおり、

 >しかしここ近年のハーレムシリーズは低迷していると思う。

 というのも確かで、竹内作品ということで、非ハーレムシリーズの去年の二作、今年の一作を読みましたが、どうもパッとしないんですよね。
 “単調”で、“起伏”がないんですね。竹内先生、どうしちゃったのかなーと心配になります。

 今年もハーレムシリーズが出ることを祈って。長文失礼しました。
  • 2018-02-02 21:51
  • ハーレムシリーズ好き
  • URL
  • 編集

[C353] 私もそう思いました

 なんといいますかキャッスルの出来が良すぎたために、それを超える作品が出なくなった気がする。
 そもそもハーレムシリーズは他にはない財産があるのに、活用したがらない傾向が見えるのです。
 単純にハーレムを楽しむ作品が少ないんですよね。キャッスルのような展開が一番理想的なのですが。

 ではまた。
  • 2018-02-03 18:28
  • 江保場狂壱
  • URL
  • 編集

[C354]

こんばんは。実はわたし、ハーレムキャッスルのコミック版持ってます。この間古本屋で買ったのですが、内容はネタバレになるので明かせませんが内容やイラストが濃くて買ってよかったと思ってます。読み終わってもたまにオカズにするほどです。
  • 2018-02-06 00:22
  • あっちゃん
  • URL
  • 編集

[C355] そうですね

 キャッスルの漫画は作画の人の好みが色濃く出ています。それでいて原作を大きく逸脱せず、キャラの魅力を引き出せていましたね。
 ただキャッスルと対になるシスターも漫画になってほしいです。ヒルクルスが活躍する話が読みたいですね。
  • 2018-02-06 18:14
  • 江保場狂壱
  • URL
  • 編集

[C356]

お久しぶりです。
シリーズについては、こうなるのではないかと数年前から危惧していたのですが…
今や、作家自身がマーケティングや読者層(顧客)の欲求を読んでいかないといけない時代です。
そういう意味では 作品は常に改善を求められているということでしょう。
残念ですが…
  • 2018-02-12 17:36
  • ご神体
  • URL
  • 編集

[C357] おひさしぶりですね。

 ご神体様いらっしゃいませ。もう忘れられたかと思っていました。

 正直言えばシリーズは読者の要望をまったく無視しまくっている気がします。
 そもそも読者の声は届いているのか、それ以上にどうやれば伝わるのかがわからないですね。
 単純にキャッスルみたいな展開をやればいいのに、なぜかやらない。読者の要望を全く応えないのが問題です。

 ではまた。
  • 2018-02-12 17:51
  • 江保場狂壱
  • URL
  • 編集

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://kouhoba.blog.fc2.com/tb.php/1682-573ac992
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Appendix

プロフィール

江保場狂壱(こうほば・くるち)

Author:江保場狂壱(こうほば・くるち)
ようこそいらっしゃいました。
江保場狂壱の面白いと感じたものを紹介しています。
映画や漫画、ゲームなどがありますよ。
まあ一貫してないのが難点だけどね。

最新記事

カウンターショック

皆様のおかげで元気になれます。来てくれてありがとうございます。

買い物

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR