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卍 感想

 
 谷崎潤一郎氏が1928年に改造で連載した作品です。

 園子という関西に住む女性が手紙を書く方式で物語は始まる。
 美術学校で園子は光子という女性と仲良しになった。だがあまりに親しくし過ぎるので同性愛者ではないかと疑われている。
 光子には宗次郎という婚約者がおり、園子は巻き込まれるのであった。

 全編園子という女性の関西弁で書く手紙のため、非常に読みずらいです。
 正直読み切るのがすごく難しかったですね。
 あと卍という題名なのでSM小説家と思いました。
 団鬼六先生を連想したからです。なんとなく卍が縄を縛る感じがしましたので。

 この作品はそれほどエロいわけではないです。園子と光子の戯れは仲のよい子供のようなものを連想しました。
 世の中は邪推するものが多く、世間の目が厳しくなっているようです。
 園子はそのために夫と別れる羽目になったのですから。

 谷崎氏は読者に対して読みやすさを考えていないと思う。
 方言がさっぱりわからないので、今の若い人には理解できないでしょう。
 逆に素人の女性が書く、淡々とした内容なのである。
 なんとなく不気味なものを感じました。素人ならではの感性で描かれていますね。

 私なら同性よりも異性が好きだな。あまり親しくはなりたくないかな。
 そもそも園子は夫に不満を抱いていたのだ。その反発で同性と仲良くなったのは必然といえる。
 光子にとって遊びかもしれないが、園子はわりと真剣だったのだ。
 そのために最後の破局は当然だったかもしれない。
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