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薬屋のひとりごと 感想

 
なんとなく購入しました。元々小説家になろうで投稿されていた作品です。

 舞台は中国っぽい架空の世界。後宮で働く猫猫《まおまお》は地味で学のない女だった。
 しかし彼女は薬師で毒に精通しているのである。
 基本的に面倒事は嫌うのだが、好奇心を抑えられず首を突っ込む傾向があった。

 おかげで宦官を取り仕切る壬氏『じんし』に目を付けられ、皇帝の上級妃である玉葉妃のお気に入りになった。
 壬氏は彼女を利用して後宮の事件を解決させる。
 そのためお偉いさんの覚えもめでたいがさらに厄介事を引き起こすことになるのであった……。

 猫猫はコナン・ドイルのシャーロック・ホームズに似ていると思う。
 毒物に詳しく、職業柄いろんな人種を見てきたため、後宮にいるやぶ医者より博識なのだ。
 もっともホームズと同じく文学には無知であった。文字は読めるが常識に疎いのである。

 壬氏は女性より美しく後宮の女性はめろめろだ。
 それなのに猫猫はむしろ彼を気持ち悪い生き物とみている。それ故に壬氏は猫猫に執着するのである。
 お目付け役の人は主の奇行に頭を悩ますのが面白かった。

 作中の謎は現代人ならああなるほどと思うほど単純な話が多い。
 もっともこの世界は博識な人間が少ない。科学的根拠より迷信を重要視する傾向があるのだ。
 猫猫は好奇心旺盛だが一般人としての常識が欠けていると言わざるを得ない。
 
 蜂蜜のエピソードでは、現代でも通じる話でしたね。
 推理小説のような複雑なトリックはない。それでも安心して読める内容だ。
 みんなも読んでみようぜ。
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