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この世界の片隅に 上中下感想


 地元の図書館で読みました。今話題の映画の原作本です。

 なんとなくごちゃごちゃして読みづらいと思いました。
 もっともじっくり読めば理解できるでしょう。
 当時の食糧事情なども描かれていました。
 
 舞台は戦争中の話で当時の人々がどんな生活だったかを描いています。
 作中には当時の風俗はどんなものだったか作者の手書きでコメントが書かれていました。
 港をスケッチするだけで憲兵に逮捕される時代だったのです。その家族は笑い飛ばしてましたが。
 
 広島が舞台ですがはだしのゲンと違い、反戦を訴える人はほとんど出てませんでした。
 もっともゲンの場合は父親が反戦を訴えるのが異常であり、普通の人は戦争が普通だったのだ。
 だからといってどちらが優れているわけではなく、あくまで人の考えが違うのである。
 他の作品を引き合いに出すのは、自分の考えではないと布石を打っていると思う。

 広島に原爆が投下されたときは、遠くにいたので雷と勘違いしていた。
 のちに轟音が鳴り響き、遠くで雲が出ていたのを茫然と見ておりました。
 ゲンのように直接の描写はないですが、淡々と被害を語られるのが怖いですね。
 当時の人でも原爆投下を他人事みたいに思っていた人がいたのです。

 反戦を訴えなくても主人公のすずは戦争によって苦しめられていった。
 不発弾が爆発したために右手が吹き飛び、晴美という少女が亡くなったりと悲惨な目に遭っています。
 玉音放送では泣き崩れる姿が印象的でしたね。
 最後は旦那さんと再会し、孤児の少女を家に連れ帰りました。

 戦争の悲惨さを十分に伝えていると思いました。ただはだしのゲン世代としては不満に思いました。
 これはゲン一家が周りに非国民といじめられたのを見たため、戦争物には非国民が必要だと思い込んだのです。
 こういう私みたいな発想の持ち主が戦争の偏見を持つんだろうなと恐ろしくなった。
 その偏見を持つ人間が私自身なのだから。

 なんとなくだがはだしのゲンを読んだ世代には受け入れがたい気がする。私はこういうのもありだと思ってます。
 もっとも私の心の底ではいじめのない世界を否定しているのかもしれない。いじめがなくても戦争の悲惨さは表現されているのに。
 自分がいじめられたのに、他人がいじめられないことを理解できないのかもしれない。
 そもそも私自身はいじめられたわけではなく、自業自得なので逆恨みもいいところなのです。
 不特定多数ならこう考えるというのは、自分の考えではないと逃げているんですね。
 批判されてもみんながこう思っているよと言って誤魔化せるから。今私がやっていることなんだけどな。

 今の小学生ならお勧めできる内容だと思います。
 戦争の悲惨さを理解できるでしょうね。
 ぜひ読んでみてください。
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