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ハーレムマーチャント 若旦那は女陶工がお気に入り


 今年最後のハーレムシリーズです。ですがこの作品はあり得ない内容だと思った。
 なぜならイシュタール王国が舞台になるのはキャッスルだけだと思ったからです。
 これはキャッスル1とシスター1の裏側の話だからぎりぎりでしょうね。
 
 仙樹歴1032年。イシュタール王国の御用商人であるムスラン商会の跡取り息子ナオシはある事業を目論んでいた。
 それは天才女陶工であるデミミュラーに投資し、陶芸で名を売ろうとしていたのである。
 デミミュラーは陶芸の天才だが、生活面はだらしなく、ナオシが面倒を見ていたのだ。

 そこで王弟ヒルメデスの息子、ヒルクルスから不穏な依頼が舞い込んだ。
 発火用の魔法宝珠を用意しろとのことである。その側近ワドリーテに篭絡され、用意した。
 情事を見たショウシは燃え上がるのであった。

 特にナオシはデミミュラーを大事にしているのがわかる。陶芸の天才として彼女を利用するだけではない。
 彼女自身を大切に思っているのだ。だが当のデミミュラーはナオシに手を付けられるのを期待している。
 ナオシはワドリーテとショウシを相手にしたのに、デミミュラーはお預けを食らっているのだ。
 そのもどかしさがたまらないと思いました。

 正直私ならデミミュラーみたいないい女と一緒にいたら正常でいられる自信がない。
 でも関係を壊したくないから我慢する気持ちはわかる。だから代理を求めてしまうだろう。
 だがナオシの場合は店を継ぐ重荷がある。私にはそれがないから気楽に考えています。
 デミミュラーは変人だが、かといってそれを強調すれば不機嫌になるのは当たり前だ。
 私はそれで女性に嫌われることが多かった。思い出したくない思い出である。

 私はナオシのような責任のある立場は無理だ。まったく頭の回転が悪くなる。
 ナオシは子供のころから跡継ぎとして鍛えられている。私はそういうことは無縁だった。
 でも金持ちの跡継ぎとなったらその空気に甘えてしまうかもしれない。
 ナオシのように御用商人に甘えず、陶器で新たな事業を起こすのは無理だ。
 だからこそナオシの精神は尊敬に値しますね。

 あと私の推測だがイシュタール王国に美術学校はなかった。
 ただし故ローゲンハイドは芸術に理解があったから、高級陶器を売り出せる土台があったのは事実です。
 ちなみにナオシとデミミュラーは幼馴染の関係ですね。

 ワドリーテがダイタロスの娘という予測も外れた。彼女はシャクティの父親クンダル伯爵の分家の男爵の娘だった。
 ただしキャッスル1でフィリックスの命を狙った女暗殺者だったのは当たってました。
 そして普通にナオシに仕えるようになった。基本的に罰しない方針だったからです。
 もちろんフィリックスと顔を合わせるのはなかったですが。

 ショウシは普通にムスラン商会の番頭の娘でした。キャッスルの関係者の血縁ではなかったです。
 マガリと仲が良い普通の娘です。目は描かれてないけどマガリがイラストで出てましたね。
 ナオシとワドリーテの情事を見て、覚醒したときは驚きました。
 女は嫉妬心でエッチになるものだろうか。

 キャッスル関係では妹のマガリはもちろんのことフィリックスと親し気に話すのが意外でした。
 そしてルイーズにグロリアーナ、ウルスラとの絡みがあったのも面白かったです。
 さすがに3でマガリが実家に帰り、陶器を紹介することはなかった。それでも火事の復旧で陶器をねじ込めましたけどね。

 もっとも関係が深いヒルクルスに対しては、逃亡の手助けをする一方でルイーズらに密告してましたね。
 ヒルクルスには五人の家臣がいましたが、結果的にひとりぼっちになった。
 その後彼はミルクア聖堂にかくまわれ、大陸を一周することになる。
 ワドリーテはあくまでヒルメデス将軍が好きだから、ヒルクルスがフレイア提督になってもどうでもいいと思っていそうだな。

 ハーレムの数はヒロイン三人だけだが、これでいいと思いました。
 名前のないキャラは最初からいないと同じですからね。
 ナオシは三人の女性たちを愛してほしいと思います。

 外伝の一途な少女はマガリが主役…なんですけどね。
 コーネリアとインテグラの相性の悪さが露見されました。国内ではディアーネとキャロルがツートップです。
 でも彼女らは姫だ。コーネリアはペルセポネ王国の姫だし、インテグラはダリシン王国の王族だ。
 キャッスル本編では見られない絡みに大満足です。

 そこでルイーズが仲介し、四人でハーレムを楽しんでいました。
 こちらの予測は当たってましたが、あくまで消去法なので自慢にはならない。
 本編では見られない組み合わせににやにやしっぱなしでしたね。

 あとセリフなしですがシスターのヒロイン、シギンも出てました。
 彼女もナオシの妹のようです。どうやら同じ母親から生まれたようですね。
 でも姉はがりがりで、妹はむちむち。どんな母親だろうか。

 今年はハーレムキャッスル生誕十周年だった。だからキャッスル5を期待してましたが、なかった。
 だが代わりにマーチャントが出た。キャッスルとシスターの裏舞台を描いたこの作品は最高です。
 さらにキャッスル外伝もマーチャントとかかわりが深いマガリが主役だから嬉しかった。
 まったく、ハーレムシリーズは最高だぜ!! 割を食らったのはヒルクルスだったけどな。アハハ。
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[C181] 謎が解けた…かも

この作品を読んだことで、なぜクイーン時点のフィリックスが実質的にキャッスル4で「気持ち悪い」とまで言っていた二重王国の傘下に入る道を選んだのか、見えてきたと思いました。ナオシへの配慮です。

おそらくのちの時代にあったであろう外戚勢力との政治闘争において、ナオシはフィリックスの側についたのでしょう。
そして作中で言及されたように、陶器というものは世の中が平和でなければ商品価値が出ない代物です。
この2点から、フィリックスは余計な波風を立てない道を選んだのだと思います。

あと個人的にワドリーテはヒルクルスに合流するより、ヒルメデスを直接殺したウルスラヘの復讐に走りそうな気がします。
  • 2015-12-21 21:40
  • Ts
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[C182] なるほど

 Ts様いらっしゃいませ。

 実際は二重王国の傘下になったわけではないけど、似たようなものですね。この辺はシャクティが補佐してくれたことでしょう。

 フィリックスが余計な波風を立てないのは賛成です。陶器云々は置いといて、乱世だからと言って積極的に参加する理由はないですから。

 ワドリーテが直接ウルスラを狙うのはありえますね。ヒルメデスを殺した本人が近くにいるのに。わざわざヒルクルスに合流する必要はありませんから。
 それでウルスラを殺せるかはわかりませんけどね。
  • 2015-12-22 07:17
  • 江保場狂壱
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[C183] 攻める必要はなくとも守る必要はある

積極的に参加しなくても巻き込まれるのは避けられないでしょう。

ストライカーで明らかになったように、二重王国の対外政策は独立国としての体裁を維持することが大前提です。「我々が負かした国の面倒を見るなどばかばかしい」「自分たちのことは自分たちでやれ」という考えが根底にあります。
しかし必要とあらば、メリシャントに対してやったように首脳陣の首を挿げ替え傀儡化するくらいのことはします。
そしてナオシの「上の首がすげ変わっても、下には関係ない」という意識は、イシュタール国民の大多数の共通認識だと思います。

ヒルクルスが「二重王国は対ドモスの防壁でいてくれる保証はないばかりかこちらに牙をむきかねない。そうなれば真っ先に狙われるのは自分たちで、民は守ってくれない」という認識だったのに対し外戚勢力など実権を握る層は「二重王国の戦略主敵はあくまでドモス。我々は大人しくしてればいい」ぐらいに考えてたのでしょう。
それが平和ボケの『国』ではなく『城』という言い回しに表れていると思うのです。

長文になってしまい、失礼しました。
  • 2015-12-22 22:43
  • Ts
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[C184] 確かにその通りです

 Ts様いらっしゃいませ。

 確かに攻める必要はなくても、守る必要はあります。それが西方諸国同盟であり、クィーンではバロムリストを守るために参加しましたからね。

 大空の調停者でウルスラは調停に乗り気ではなく、両国共倒れを望んでいました。ある意味平和ボケとも言えます。
 ヒルクルスはイシュタールを強い国にしたいと言ってましたからね。ドモス王国みたいに大陸統一には興味なさそうだし。
  • 2015-12-23 07:27
  • 江保場狂壱
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[C187] また暫くは…

お久しぶりです。
もう早いもので今年も終わりですね
今年も完結した作品が…感傷ですw

絵師さんのコメントを見ると約束通り終われた、的なコメだったので、近いうちにキャッスル続きはなさそうですね
マガリ実家はイシュタールの舞台としては少し広くなった気がしますけど、やっぱ中世イタリアの大商人は都市国家ごと有ったので一家だけ?というのは首をかしげましたが
フッガーのようなでかい銀行家は確かにそう多くはありませんがw
あ、銀行は無いのか、あの世界

シャクティ(ウルスラ)、グロリアーナ、そしてルイーズの仕切り、というハーレムでした
やはりしばらくこの年上で後宮内を差配していくのでしょうね
孕ませは好きなんでグロリアーナには是非とも孕んで欲しいのですが、過去の作品から子供世代が出てくると主人公としてのフィリックスの話がなくなってしまいそうなジレンマw

こういう回し方だと、ペルセポネ・シェルファニール・クレオンレーゼへと期待してしまいます
バロムリストへ行く前にフィリックスには海を見て欲しいという思いもあります
世界を広く捉える切っ掛け、として

シャクティと隠密(諜報機関)のお話とか、ウルスラと武器商人もしくは水晶宮の戦士・隊長とのお話・あとイシュタールには出てきてない魔法使いの出る話とか(外伝で不死の魔法使いは出ましたがw)とか…
朱雀神殿との今後も語られるべきであると思うのですが…

ともあれ新作キャッスルは可能性が低いですか…
次はセリューンの若い頃…(苦笑)
う~ん、やはりイシュタ-ルを動かして欲しいものです

それではまた!
  • 2015-12-26 18:43
  • ご神体
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[C189] それは言えますね

 ご神体様いらっしゃいませ。

 銀行の有無はわかりませんが、もしかしたら作るかもしれませんね。ただワドリーテが金塊を差し出したから貨幣の価値がどれほどあるか不明です。

 外伝は年上が仕切った感じでしたね。やはり経験がないといざというとき混乱してしまいます。

 イシュタール国内では難しいけど外国なら広がると思いますね。それこそ私が提唱したイシュタール王国周辺国が主役でもいいわけです。
 そこからキャッスルのキャラと絡むのも面白そうですしね。

 毎回コメントありがとうございます。
  • 2015-12-27 07:23
  • 江保場狂壱
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[C191] 『強い国』とこのシリーズでのエロの意味

ヒルクルスの言う『強い国』というのは、『ドモスや二重王国と真っ向勝負して勝てる』という意味ではなくあくまで『二重王国と対等に話ができる』ということだと思います。外交するにもある程度国としての地力は必要ですから。

『フェイク』でもそうでしたが、本作で良かったと思った点の一つがこのシリーズでのエロの意義を再確認できた点です。
今回はっきりしたのが、フィリックスは外戚勢力との政治闘争に勝利するため(少なくともナオシを味方につけるため)にはルイーズを落とさなければならなくなったということ。彼女が『密書』というナオシにとっての弱みを握っているからです。
人脈づくりの手段や政治的問題の解決法がエロというのが、まさにこのシリーズらしいと言えます。下半身の力は偉大です(笑)。
  • 2015-12-27 20:20
  • Ts
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[C192] 勉強になります

 Ts様いらっしゃいませ。

 やはり自分一人だと気づかない部分があるので、Tsさんの書き込みは勉強になります。

 確かに国力がないと潰されます。乱世の覇者云々はあくまでナオシの想像ですからね。

 えっちで解決するのがこのシリーズのかなめですからね。あくまでフィクションですが、それが面白いんです。
 ワドリーテもヒルクルスより、えっちで開発してくれたナオシについていくでしょう。
 本当にエロはいいものですね。
  • 2015-12-28 08:37
  • 江保場狂壱
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[C209] イシュタール舞台作品はこれから増えると思う

けどそれは『キャッスル』シリーズと別枠でやる。マーチャントはそのテストケースだったと思います。

恐らくですが編集部の狙いは『キャッスルシリーズファンを取りこぼすことなく』使えるネタを増やすことにあると思います。
個人的にイシュタールは半ば聖域となっている印象がありました。『クイーン』のようなお祭り作品を除き(実質『「キャッスル4.5』と言える『レジスタンス2外伝』含む)『キャッスル』シリーズ以外ではふれないという暗黙の了解が先生と編集部とにあったのかなと思ってました。
しかしこのままいくと次の節目まで弾が持つか心もとない。だから『聖域』に切り込む必要があったと。

マーチャントは比較的他国舞台作品に近い雰囲気があったと思います。恐らくこれから出るであろう、『クイーン』で提示された『結果』に対する『パズルのピースを埋める』作品で歴史物・戦記物路線に軟着陸させ、他国と同様に遇する土壌を作る狙いもあるでしょう。

編集部としては全体の4分の1を占める『キャッスル』シリーズファンは逃がしたくない。しかし過度にイシュタールを立てると某ファンサイトの掲示板の方々のような歴史物・戦記物としての側面に期待する層にそっぽを向かれかねない。だから『キャッスル』シリーズファンへのエクスキューズとして『キャッスル』の名は出さず主人公もフィリックス以外の人物としたのだと思います。そしてイシュタール舞台作はこの2頭体制でいくと。
  • 2016-01-08 23:12
  • Ts
  • URL
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[C210] そうであってほしい

 Ts様いらっしゃいませ。

 某ファンサイトを引き合いにするのは控えていただきたいです。向こうは向こうの考えがあります。私も昔は同じことをやり、抗議を受けたためです。他にも荒らしが難癖をつける可能性があります。

 さて貴殿の意見は賛成です。私も漠然とキャッスル以外はイシュタール王国を書かないと思ったからです。だからマーチャントのような作品が出たときは驚きました。

 今度はキャロルの兄とか、サーシャの弟とか出てもおかしくないですね。単にマーチャントのナオシがマガリの兄だからです。
 もしくはシャドウに出たペルセポネ王国に行ったイシュタールの養子が主役でもいいと思います。
 では。

[C211] 先日のコメントの件了解しました

知らなかったとはいえ失礼しました。以後気をつけますので、今後もよろしくお願いします。

個人的な考えですが、今後の『キャッスル』シリーズ以外のイシュタール舞台作として、ナオシ主役の『マーチャント』シリーズというのもありなんじゃないかと思います。
1つ目の理由は彼の出番を今作限りとするのはもったいないと思ったから。『マーチャント』で図らずも政治に巻き込まれる羽目になった形の彼なら、フィリックスが実権を確立する過程の補完役も務まりうると考えました。将来的にはオルフィオのような立ち位置になることも考えられますし。
2つ目には『看板ヒロイン』ではあったものの『物語上のメイン』の座をワドリーテに持ってかれた形のデミミュラーにぜひ挽回のチャンスをと思ったから。ムスラン商会の陶器がラルフィント産に対抗できるブランドに成長する過程を是非やってほしいです。
  • 2016-01-09 20:21
  • Ts
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[C212] ありえるかもですね

 Ts様いらっしゃいませ。

 過去に私も同じことをしたことがあり、痛い目にあったのです。今後ともよろしくお願いします。

 確かにマーチャントを単品で終わらせるのはもったいない。マガリ経由でフィリックスを補佐するのもあり得る話です。
 それにルイーズに密告した弱みもありますから、望まずとも巻き込まれる可能性は高い。
 それとデミミュラーの件も納得です。正直彼女はおいしいキャラなので活躍してほしいですね。
 では。

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