fc2ブログ
江保場公園
二〇一三年二月二〇日に開設しました。気儘に書いてます。大体映画か漫画の感想が多いです。竹内けんのハーレムシリーズなどを書いてますが基本的には自分が興味のあるものを書いてます。感想はネタバレが含んでいるので自己責任でお願いします
軍神山本元帥と連合艦隊
 

 一九五六年に新東宝で公開された志村敏夫監督作です。

 山本といえば軍人を連想するほど有名な方です。さらに公開されたのは戦後十一年経過です。
 当時の人たちはこの作品をどう思ったのでしょうか。復員した人は微妙な気持ちだったかもしれない。
 そもそも戦争を体験した人は戦争映画など見ないそうです。作り物だからね。
 私は興味深い作品だと思いましたけどね。

 山本五十六は佐分利信さんが演じていた。佐分利さん扮する山本は部下には気さくに接するいい人である。
 これは映画だからであり、史実は別物と考えていただきたい。
 現代では現実と作り物の区別がつかない人間が多すぎですからね。私も小学生時代はそうだった。
 今思えば恥ずかしく、周りの人に迷惑をかけたと思う。もう手遅れだが。

  山本五十六の写真を見たが佐分利さんはそれに似せている。まあ戦争映画であり、軍神が主役だから似せて当然だろう。
 近年の戦争の悲惨さではなく、あくまで山本五十六を見せている。

 明治天皇と日露大戦争と違い、女優が多い。女真珠王の復讐や海女の戦慄に出演していた前田通子さんが出演している。
 もっともメインではないが。最後のほうで弟の北原隆の死にぎわに弟の名を呼んでいた。
 他は芸者や看護婦などいたがメインではない。

 丹波哲郎や天知茂らが端役だった。あんまり古いし、配役の数も多いからね。
 他にも宇津井健や高島忠夫、沼田曜一、若山富三郎、浅見比呂志などが出てます。
 これで喜ぶのは私ぐらいだな。

 堀内少将(江川宇礼雄)が山本を貴様呼ばわりしているが、当時としては普通なのかもしれない。
 別に山本は怒ってなかったし。
 ヒトラーが出ているがこれは記録映画を切り合わせたのだろう。記録映画と特撮を交互に繋げた感じだ。
 ちなみに鍵十字が出ても個人で楽しむ分には問題はないそうです。あくまで大衆にさらすのがだめなのです。

 ただ今の子供には見せられない映画だと思う。
 少なくとも個人で楽しむならまだしも学校の体育館で全校生徒で見せることはできないだろう。
 戦争を美化するなとか、戦争の悲惨さだけを見せたいとかいろいろな思惑があるだろうしね。
 小学生時代は何とも思わなかったけど、今の子供たちは悲惨だと思う。
 情報が簡単に手に入るけど、その情報を軽々しく口外できないのだから。
 教師の耳に入ったら親の呼び出しを喰らうのは間違いないな。根拠はないけど。
モンスター娘のいる日常 第一〇巻


 モンスター娘のいる日常も一〇巻を迎えました。
 今回はMONの面々が表紙になっております。
 
 彼女らはおまけみたいなものであり、メインになることはありませんでした。
 今回は彼女らが活躍しており嬉しかったですね。
 代わりにミーアたちの出番が少なかったのが玉に瑕ですが。

 ゾンビーナ、ドッペル、ティオニシア、マナコの順で掲載されております。
 ゾンビーナの回ではキョンシーのシィシィが出ていました。
 テレビアニメのエンドカードに出てましたね。
 だから毎回新キャラが出ると思ってたらそんなことはなかったぜ!!

 ドッペルのときはリリスとドラコがいたずらの対象にされていました。
 リズに鬼怒、オーク同盟のリーダーが出てましたね。
 特にリリスの尻が最高でした。さらに縛られるのも。なでなでしたくなりました。

 ティオのときはキーとポルトが出てました。
 巨乳ですがあまりに大きすぎるとありがたみがない気がします。
 キーやポルトの方がちょうどいいですね。かといって触ったら怒られるでしょう。

 マナコの回は貴重な彼女のパンチラが拝めます。
 彼女の場合はMONのメンバーの絡みが多かったですね。
 ヒトミ先生の保健室の鮭夫先生と221先生がゲストに出ています。
 二人ともモノアイ娘の漫画を描いている人です。
 
 おまけではシィシィとドラコの絡みが楽しめます。
 
 正直モン娘としては物足りなさを感じました。
 MONは基本的に人型がほとんどなのです。やはりミーアたちのようなのが好みですね。
 かといって新しい彼女たちの素顔が見れたのはよかったです。
UQホルダー 第127話 諸行無常とはいえ悲しくなるね……

 刀太の元にネギが襲撃してきた。かつての仲間、のどか、夕映、クウネル、ラカンが登場する。
 彼らの実力は最悪でまったく手も足も出なかった。
 そしてのどかの口から刀太はクローンであり、ネギと明日菜の力を両方使える唯一の存在だというのだ。

 はぁ……。なんか悲しくなってきた。年老いたいいんちょを見た以上のショックです。
 のどかと夕映が戦死扱いされていたなんて信じられませんよ。
 もっともネギと同じで行方不明扱いされていたかもしれない。
 それ以上に二人の容姿がまったく変わってないことが重要です。

 そりゃあ龍宮やザジが登場して嬉しかったよ。でも彼女らは普通じゃないから出ても不自然じゃない。
 いいんちょは年老いたけど、性格はあんまり変わっておらず、安心しました。
 でものどかと夕映は違う。彼女らに何が起きたのかさっぱりわかりません。

 もともとのどかと夕映は一般人でした。ネギと関わったために魔法世界に足を踏み入れたのです。
 ですが二人は自らの意思で進んだ。危険を承知で魔法を習ったのである。
 その結果戦いに挑み、落命したとしても自己責任だ。仕方ないと言えます。
 
 もしかしたらネギが造物主に乗っ取られたのって、二人が死んだからではないでしょうか。
 責任感の強い彼なら絶望してもおかしくはない。
 まあ私の予測はまったく当たらないので気にしないで頂戴な。

 あとは明日菜の所在です。なんかのどかの言い分では彼女はいないようだ。
 黄昏の姫巫女として封印されたままなのか、それとも天寿を全うしたかは不明です。
 それに造物主の目的もわからない。魔法世界では自分の作った者をすべて完全なる世界に送ろうとした。
 そこではしあわせしかない世界だ。造物主は責任感が強い。

 すべての人の不幸を背負おうとする造物主は太陽系全員を完全なる世界に送ろうとするのかもしれない。
 なんとなくそんな気がします。
逆転裁判6をプレイ中


 発売日に購入しましたが感想を書くのが今日まで遅れました。
 仕事が忙しく、毎日ちびちびプレイしていたからです。
 まあ一気にクリアするよりはいいと思う。急いでクリアする必要はないしね。

 成歩堂龍一は神秘と霊媒のクライン王国に来ていた。綾里真宵を迎えに行くためだ。
 だがそこでナルホドは事件に巻き込まれてしまう。
 ところがこの国では弁護士がいないのだ。弁護をすれば被告人の有罪と一緒に弁護士も裁かれるからだ。
 ナルホドは弁護士を敵視される国でどう弁護をするのか?

 一方で日本ではオドロキとココネが危機に陥っていたのだ。
 ナルホドの養女であるみぬきが殺人容疑で逮捕されたのである。
 ナルホドがいない裁判をどう切り抜けるのか?
 
 ナルホドにオドロキ、ココネにみぬきと懐かしいキャラと再び出会えてうれしいです。
 さらに真宵と茜が登場しました。わくわく感が止まりませんね。
 やはりキャラは大事ですな。特別配信だと矢張と御剣が出るし。もう今からうきうきだぜ。

 今のところテンポよく進んでおります。
 大逆転裁判のときはモヤモヤ感があったけど、こちらはすっきり感がありました。
 初代監督巧舟氏が外れたためかもしれません。
 大逆転はくどく、続編ありきなのが問題でしたね。もちろん上司の命令があったためかもしれないが。
PCエンジン 天外魔境Ⅱ 卍MARU
 

 一九九二年に今は亡きハドソンから発売されました。

 ビジュアルシーンや豪華声優陣に惑わされがちだけどゲームとしてはきちんとしている。
 きちっと本編内で完結させているのがすごいと思った。
 1の反省点が生かされてましたね。

 千年前にジパングで火の一族と根の一族は争っていた。
 創造主から遣わされたマリとヨミが生み出した一族だったが、争うは絶えなかったのだ。
 戦いは終わり、平和な時間が過ぎた。
 火多の村に住む卍丸は子分たちと一緒に祭りを観に行く。
 そこで卍丸の運命が変わったのであった。

 フィールド見下ろし型のRPGです。
 店で武器と防具を購入し、天狗の庵で巻物をもらう。
 各地のボスを倒すことで行動範囲が広がるといった感じですね。

 面白いのが天狗の庵です。彼らは元は根の一族でした。そして千年前の当事者でもあるのです。
 劇中、彼らは千年前に何が起きたのか。そして根の一族とは何なのかを教えてくれます。
 普通は攻略本とかの裏話で明かされるものですが、珍しいと思いました。
 今は無理だと思う。設定などきちんと作ってないから制作者が後付けて自慢げに語るのが多くなってる。
 天外Ⅱのような作品はまずできない。作れなくなったと思いますね。

 ボスキャラも個性的である。1は出てきてすぐ倒された印象が強かった。
 作中のボスたちは自己主張がすごい。菊五郎などその代表的である。
 デューク・ペペも一度倒しても、何度も戦いを挑んできた。
 天外1では容量が増えても面白くなるわけではないと書いたが、きちんと使いこなせば問題はないのだ。
 だが制作に時間がかかりすぎるから、天外Ⅱ以上のゲームは出てこなかった。
 
 ただキャラデザは微妙だと思った。和風にしては派手すぎるからだ。
 まあ架空の日本が舞台だし、当時の私は器量が狭かったと反省している。
 逆に今は個性的でいいデザインだと思いますね。

 声優の演技もすごかった。矢尾一樹さんや故内海賢二さんのオカマ演技はここでしか聞けなかった。
 矢尾さんはワンピースでボン・クレーというオカマを演じたけどね。
 ヨミ役の池田秀一さんは磯花法師という中ボスを演じていたがそれもよかったな。

 天外魔境1は当初ビジュアルと声優の肉声だけが売りで、バランスが悪かった。
 それを反省して作り上げたのが二だと思う。
 だが2がすごすぎて3がなかなか発売されないという弊害が起きたのも悲劇だ。
 続編が出たのは一三年後であった。
理想のヒモ生活 第一巻感想


 この作品は最初書店で発見しました。もっとも当時は買わなかったけどね。
 小説家になろうというサイトを知らなかったので、興味が沸かなかった。
 今はなろうで読んだから、買ったけどな。

 山井善治郎は異世界カープァ王国に召喚された。
 女王アウラが召喚魔法で、百数年前に逃げた王族の末裔を探していたのである。
 男尊女卑の毛色が強いため、外戚の影響がない者が必要だったのだ。
 半ブラック企業に勤めていた善治郎にとっては渡りに船である。
 あっさり異世界で婿になることを決意したのであった……。

 善治郎は女王アウラの婿となり、後宮に引きこもっている。
 もっともそればかりだと国内の貴族の評判が悪くなるので、ある程度は顔見世してました。
 そのためにマナーを学ぶために家庭教師を雇ったりしています。
 さらに国の文字を学んだりしていますね。すでにヒモ生活は破たんしております。

 私なら何もしないなど到底無理です。いやブラック企業に勤めていれば善治郎と同じ思考になるかもしれない。
 それでも後宮にいる間は善治郎と同じ勉強をしたくなると思いました。
 郷に従えば郷に従えというとおり、異世界での常識を学ぶべきだと思うからです。

 もっともそれ以前に異世界で永住する発想はないと思います。
 気温の高い地域、電気製品のない生活。とてもではないが耐えられる自信はない。
 だからこそ善治郎の気持ちはよくわかりました。
 
 それに短時間で情報を整理するなど私には不可能です。
 すぐにパニックになってしまいます。アドリブに弱い善治郎ですが、それを乗り越える時点で非凡ですね。
 これだけでも善治郎は主人公としての資格アリだと思います。

 あとは王族と貴族の会話はすごく面倒だと思いました。
 言葉一つでも言質を取られ難癖をつけられる世界です。細かいことが苦手な私には耐えられません。
 もっともそれを差し引いても、なるほどと納得できるのは作者の腕のおかげでしょうね。
 激しい動きはないけど、地味にそして綱渡りのようなギリギリ感が面白いです。

 狸と狸の化かしあい。言葉に本心を乗せ、直接的な表現を極力避ける。
 その危ういバランス加減がたまらなく面白いですね。
 戦乱の世は過ぎたが、それ故に貴族たちの利権争いが表面化しております。
 アウラの元婿候補だったプジョル将軍のやり取りがそれだったからです。

 読めばその世界にはまること間違いなしだと思います。
 ただ戦国乱世で群雄割拠を求める人には向かない話だとも思う。
 プジョル将軍は野心家ではあるが、国をめちゃくちゃにしたいわけではないからです。
 地位を求めても、戦争をしたいわけではないからだ。
 あくまで王族と貴族の腹の探り合いを楽しむのが吉ですね。

 あと文庫本でのおまけは侍女三人組の話です。
 問題児三人組と呼ばれるフェー、ドロレス、レテの三人が善治郎の所持する携帯ゲームにはまる話です。
 善治郎は出てきませんが、書置きを通じて侍女と通じ合う話はほっこりしました。
太平洋戦争 謎の戦艦陸奥
 

一九六〇年に新東宝で公開された小森白監督作です。

 昭和一八年に謎の事故で沈没した陸奥をモデルにした作品です。

 話の中心は天知茂さんです。日本の連合艦隊はミッドウェイに進攻したが、暗号無電を米諜報機関に解読されていたため機動部隊は全滅した。戦艦陸奥を始めとする戦闘部隊も撤退することになった。

 副長伏見少佐扮する天知茂と、神近兵曹長扮する中岡弘は撤退すべきでないと平野艦長扮する沼田曜一に進言したがいれられなかった。陸奥は瀬戸内海柱島沖の秘密碇泊地に戻った。兵士たちはやる気満々なのに不満たらたらだ。

 陸奥を沈めるべくスパイが暗躍する。ドイツ大使のウィリアム・ロスは岬洋二を使い、陸奥を沈めようとする。まずは神近を使うが怖気づいて失敗する。

 天知さんは小畠絹子と恋に落ちる。しかし小畠さんは父親が陸奥のせいで殺されたので陸奥を憎み、陸奥の沈没工作に手を貸していた。

 和田桂之助はスパイ容疑をかけられた。そこを付け狙った岬洋二により陸奥に爆弾を仕掛ける。

 陸奥の沈没は史実で避けられないが、ウィリアム・ロスと岬洋二は海軍に撃ち殺された。こうして陸奥は沈没してしまう。

 太平洋戦争でありながら陸奥はあまり戦争で活躍していない。あくまで陸奥の沈没の過程を水面下で見せているだけだ。実際は陸奥の沈没の真相は謎のままだ。映画公開は一九六〇年で、沈没は一八年前。当時この作品を見た人たちはどういった気分だっただろうか。

 ゲストに嵐寛寿郎さんが出演していました。でも陸奥自体は謎ではなく、沈没が謎なんだけどね。
UQホルダー 第126話 うぅ、ネギま時代の時は予想もしなかったよ……


 前回カトラスが襲撃してきました。三人の刀太はなんとか一蹴しました。
 そこにネギが登場し、雪姫も乱入したのです。

 ネギの威圧感は半端じゃなかった。背後には死霊が大勢いたくらいだから。
 かつて小夜子というネクロマンサーがいたが、それ以上の恐怖を三太たちは感じたのである。
 だがそれもネギのくしゃみで一変した。全員素っ裸にされたのだ。
 緊張感がほぐれたところ、のどか、夕映、ラカン、クウネルが登場したのでした。

 なんというか悲しくなりましたよ。だってのどかと夕映が造物主側になっているのだから。
 もちろん現時点では不明ですけどね。なぜラカンたちがネギと一緒にいるのかもわからない。
 クウネルは人ではないし、ラカンはヘラス族で寿命は人間の倍以上はある。
 だがのどかと夕映がなぜいるのか、わからないのです。

 ネギま時代、のどかはみんなに本屋ちゃんと言われてました。
 本が大好きで、友達と一緒にわいわい遊ぶ。そんな子だったのです。
 それがネギと関わるようになってから危険なことに巻き込まれるようになりました。
 魔法世界では宝探し屋たちと一緒に冒険してましたね。
 さらに彼女のアーティファクトで重大な情報も得られた。ネギは彼女がいなければ謎を解くことはかなわなかったでしょう。

 夕映も同じです。彼女は成績が最下位の馬鹿レンジャーの一人でした。
 もっとも彼女の場合学校の勉強が嫌いなだけで、魔法の修業は人一倍熱心でしたね。
 役に立たない知識を身に付けるより、実用的なことに興味を示していたのです。
 魔法世界ではアリアドネーという魔法学校でめきめきと頭角を現しました。

 そんな二人は同じネギが好きになりました。のどかは物語の主人公のようなネギが好きになったのです。
 夕映は自身より小さななりでありながら、困難に立ち向かうネギに魅かれたのでした。
 もっとも魔法世界編では夕映は記憶を失ってましたけどね。
 最終回ではその恋はどうなったか不明でしたけど。

 私はのどかがネギと一緒にいて楽しそうにしていたり、
 夕映がカモあたりにからかわれてあたふたする姿を見るのが好きでした。
 雪姫ことエヴァも巻き込まれて、仏頂面になるのもお約束だった気がします。
 クラスメイトが騒ぎ立て、わいわいやっている姿が当たり前だと思っていましたね。

 その彼女らを見て、雪姫はどう思うだろうか。もちろんいいんちょや茶々丸も複雑な気分でしょう。
 龍宮やザジも平坦な人生を歩んでいたとは思えません。
 それでものどかや夕映の身に起きたことと比べればマシなのかもしれない。

 私の本心としてはUQでのどかと夕映が登場するなど想定外でした。
 出るとしたら子孫くらいではないかと思ってましたからね。
 次回、ネギがどう動くのだろうか。
 一気に最終回にならないことを期待しております。
PCエンジン 天外魔境 ZIRIA

 一九八九年に今は亡きハドソンから発売されました。
 
 ジパングという国。坂東地方ではある事件が起きていた。
 大門教という宗教団体が江戸のショーグン様を傀儡とし好き放題にしていると言うのだ。
 そして太古の時代火の勇者によって封じられたマサカドを復活させようとしているのである。
 火の勇者として修業を積んだ自来也は同じ火の勇者である綱手と大蛇丸と共に大門教に立ち向かうのだった。

 ドラクエ方式のRPGです。
 レベルが上がると体力と技が回復します。
 術は白い獣から巻物をもらって覚えます。
 自来也たちには個別にぬすむ、うそなき、ながしめという特技があります。
 特にぬすむはとあるボスで有効です。

 なんというかゲームとしては普通。初のCDRAMのRPGというだけの内容である。
 要は演出だけでゲームが面白くなったわけではないのだ。
 そりゃあ声優がしゃべるのはすごいが、それだけである。
 ハードの性能が上がってもゲーム自体は進歩はしていなかったのですね。

 もっともそれに気づいたのはこのブログを書いてからです。
 中学生時代、月刊PCエンジンで記事を読んだときは胸が躍りましたよ。
 ボスキャラである大門教一三使徒が最初から紹介されていましたからね。
 ボスが前面に出てくるゲームはこれが初めてだったと思います。

 ゲーム自体は桃太郎伝説に関わった桝田省治のおかげで面白かった。
 モブキャラから物語の状況を知るのもよかったですね。
 メインキャラが延々と語るのではなく、通行人から情報を得るのがよい。

 冒頭ではゲームとしては普通と書いた。
 それはCD-RAMだから特別面白くなったわけではないです。
 ですが内容は面白かったですね。

 関係ないが発売前はアクションRPGだった。
 戦闘になると画面が切り替わり、敵を倒すのです。
 ですがドラクエタイプの戦闘画面に変更されました。
 おそらく当初のアイデアでは容量が足りず、桝田氏によって変更されたのでしょう。

 以後ゲームは容量が格段に増えてできることが増えた。
 しかしそれらを使いこなせているゲームは少ない。
 天外魔境はそれらの課題を向き合うものであった。
明治大帝と乃木将軍
  

一九五九年に新東宝で公開された小森白監督作です。

 明治天皇と日露大戦争に続き、明治天皇は嵐寛寿郎で、乃木希典は林寛です。

 今作は乃木将軍をスポットに充てております。

 戦死した二人の子息。乃木大将に対する世間の風当たりの強さなど、日露戦争の表面だけでなく内面も描いています。
 今のようにネットがあれば叩かれていたと思いますね。
 もっとも検閲で陰口を書いたら即逮捕になるかもしれないが。

 戦争シーンも日露大戦争と比べると少ないです。
 あいかわらず撃たれたシーンがわざとらしいが、当時は特撮技術が弱かったのかもしれない。
 もっとも観客たちはそれを望んでなかったかもしれないが。

 後半は戦争に勝利した後も息子を亡くした人力車引きの老人(中村虎彦)の愚痴など、残された家族の話などもあります。
 戦争物はこうした一般人の苦悩の話も入れておかないと納得できませんね。
 お涙ちょうだいというわけではないけどな。

 乃木将軍はのちの昭和天皇が学習院に入ったので、院長になった。その後明治天皇は崩御した。
 乃木大将は夫婦一緒に自刃した。
 現代では考えられないシーンだが、当時としては普通だったと思いますね。

 アラカンの明治天皇は威圧感とカリスマ性に満ちてます。別に動くわけではないが、人にねぎらうシーンはさすがです。
 いるだけでいい俳優は今どれくらいいるだろうか。知名度だけで出演するのとは別で。

 あと日露大戦争と違い、女優が増えた。昭憲皇后は高倉みゆき。乃木将軍の奥さんは村瀬幸子。
 色気がない配役だが、あくまで乃木将軍が主役なので。